長門峡の成り立ちは、約1億年前の巨大噴火と約20万年前以降の青野火山郡の噴火が深く関係しています。噴火前、旧津和野川は北東に流れて徳佐盆地、津和野盆地を通り、益田市で日本海に注いでいました。噴火した青野山や野坂山によって旧津和野川が堰き止められ、大きな古徳佐湖が出現しました。その後旧津和野川は、巨大噴火に由来する火砕流を削って長門峡を造りながら南下してきた阿武川に、流域を奪われてしまうことになります。篠目川と合流する長門峡の入り口(出合淵)は、まさに河川争奪の現場です。阿武川は萩三角州を涵養するなど、流域に大きな恵みをもたらしてきました。さらに、火砕流の侵食で造形された長門峡の渓谷美は、古くから先人たちを魅了してきました。長門峡を愛してやまない金折裕司先生(山口大学元教授、地質学)と一緒に、先人の足跡を偲びながら渓谷を探索します。
内容:展示観覧、現地探訪(出合淵・鈴ヶ茶屋・龍宮淵)
*萩博物館に集合、展示観覧の後、長門峡まではバスで移動。
定員:20名(先着順)
参加費:1,000円(昼食代を含む)
申込開始日:3月1日(金)〜
申込先/申込方法:萩博物館(0838−25−6447)へ電話でお申し込みください
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